理系大学生の忘備録

理系大学生が日常生活で気になったものをまとめます。

水道水のカルキを簡単除去で美味しく飲む

先日Twitterを見ていたらこんな記事を見かけました。

 


water.uraro.net

 

どうやらレモン汁に含まれるビタミンCとカルキ(塩素)が化学反応をおこしてカルキがなくなるようです。その原理は一体どうなってるんでしょうか?

・まずカルキとはなにか?

「カルキ」とはドイツ語のクロールカルキ(Chlorkalk)の略とされ、さらし粉(次亜塩素酸カルシウム)の俗称のようです。さらし粉は消石灰(Ca(OH)2)に塩素を吸収させて作られます。

このカルキが水道水の消毒に役立っており、嫌な臭いの原因でもあるということですね。

 

・塩素とビタミンCとの反応

 理系学生的には塩素とビタミンCでどのような反応が起きているか気になるところです。

 ビタミンCは化学的にはアスコルビン酸(C6H8O6)のことで、水道水の以下の中和反応が起こります。
2C6H8O6 + Ca(ClO)2  → 2C6H6O6 + 2H2O + CaCl2
(ビタミンC+次亜塩素酸カルシウム → 酸化ビタミンC+水+塩化カルシウム

(ネットで調べてみると次亜塩素酸ナトリウムの反応式ばかり載っていて次亜塩素酸カルシウムの反応式が見当たらなかったのでもしかしたら違うかも?)

 

 こうして水道水はレモン汁でカルキが除去され、美味しく飲めるということですね。

煮沸してもカルキは抜けますがすぐに冷たい水が飲めないので知ってお得な知識でした。